さてメナダ(通称:赤目ボラ)料理、こいつらボラより身が固いんだよね(少なくとも今の時期は)
三枚に卸して切れ端を食べてみると、死後硬直のせいもあるんだろうけど顎が疲れるほど硬い。
もちろん臭みは全く無し。
身の硬さとしてはカワハギ以上フグ未満といったところ。
フライとかムニエルにしても美味しいんだけど、前回のスズキに続いて燻製にしてみました。
スズキちょっと身が締まりすぎた感じだったのでピックル液の塩分を控えめにし、燻す前の乾燥も短くしました。
スモークウッド2本を使い、風通しを良くして温度が上がらないようにしながらモクモク。
3時間ぐらいで完成。
一晩冷蔵庫で寝かせて、いざ実食。
ただ、切る前から明らかに硬い。
柳葉で1mmぐらいにスライスしてパクリ。
( ゚д゚)ほう…これは…
燻製のいい香りと適度な塩分に、死後硬直中の真鯛の刺身ぐらいの歯ごたえ。
旨いね。スズキと同じく、魚の味はどこにもないけど。
何も聞かずに食べてメナダと分かる人はいないと思う。
そもそもメナダを知ってる人間が近くにどれほどいるのかって気がするけど。
デトリタス食性のボラやメナダは胃の幽門が異常に発達していて、これが珍味だという。(通称:ヘソ、ソロバン)
焼いたり炒めたりして食べるらしいが、これも燻製にしてみた。
こちらも薄くスライスしてパクリ。
…砂肝?
内臓だけど全く臭みは無く、コリコリシャキシャキして面白い。
でも小さいのであっという間に無くなってしまった。
トンビにボラを盗られなければもう一個食べられたのに…
みんなが外道扱いして捨ててしまうボラ(メナダ)
だけど、きれいな水のところのは本当に美味しいです。
ちょっと不恰好だけど、だれでも釣れて、かなり良く引いて、食べても旨い。
だけど不味いってイメージが定着しちゃったせいでほとんど専門では狙われない不遇な(幸運な?)魚
水がキレイな場所で釣れたら「なんだボラか…」と捨てずに、是非一度食べてみて欲しいものです